2012年 04月 22日
空の城 松本清張 |
この本は安宅産業事件を題材にして書かれていますが
安宅産業は名前は聞いたことがあるような気がしますが記憶はあいまいです
この本の中では江坂産業という名前で出てきます
物語はクイーンエリザベス号でのパーティーの場面から始まります
江坂産業のアメリカ支社はカナダでの石油精製コンビナートの建設に食い込もうとして前のめりになっています
このコンビナートの仕掛け人はカナダ政府の支援も取り付けていますが
かなり怪しい人物です
でも契約に前のめりになっている江坂産業は無理な契約にサインしてしまいます
そしてコンビナートは完成して
石油の精製が始まりますが施設の稼動はうまくいかず
施設が稼動すればするほど江坂産業の赤字が膨らんでいきます
そして江坂産業の崩壊につながっていくのですが
松本清張さんは綿密な取材をされていますので
物語りも綿密に書かれています
契約書もドキュメンタリーのように一言も漏らさないように書かれていますが
契約書の文面は呼んでいて面白くもありませんし難しいです
英文の契約書も出てきて
その英文をどう日本語に訳すのか
このitはどの文字にかかるのかそれによって契約の内容が変わってくる
と言っていろんな訳し方が出てきたりします
学校の授業を思い出してしまいます
契約が主題の物語ですので
金額が沢山出てきます
お金の話になると頭が痛くなってきます
何とか読みましたが
話としては簡単な話ですが難しい物語になっていました
by ichiichik
| 2012-04-22 16:32
| 本
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