2012年 06月 08日
映画12 MY HOUSE |
MY HOUSEです
いとうたかおさんが主演でよい味を出して見えました
この映画は白黒ですせりふが極端に少ないですバックに流れる音楽はまったくありません
主演は鈴本という男でスミちゃん(石田えり)という女と公園の片隅に小屋のような住む所を作って暮らしています
映画はこの二人がリヤカーと自転車を引いて公園に現れて
リヤカーから小屋の材料をおろして小屋を作るところから始まります
舞台のセットを組み立てるかのように二人で小屋を組み立てていきます
カメラは小屋が組みあがっていく様子をじっくり追いますがこの間せりふはひとつもありません
この小屋の隣には画伯と呼ばれる男の暮らす小屋があり
画伯は暇があるとダンボールに木炭で絵を描いて過ごしています
彼らの生活の糧は空き缶です
鈴本は丁寧に町を回って空き缶を集めています
いつも出してくれる家では空き缶を回収するとその周りの掃除をしています
公園の人たちと対照的な家族が出てきます
母親は毎日家の中を隅から隅まで掃除しています
ひとつのことが終わると手を徹底的に洗って除菌します
家の中でもマスクをしています
中学生の息子は勉強一筋で成績は一番です
父親は医者です
家の中で家族の会話はほとんどありません
ピカピカに磨き上げられても生活感の無い家族と
生活に必要な最小限の物しか持たずに毎日を楽しく暮らしている人たち
監督はどちらが良いとは言っていません
ただ二つを対比させるように描いています
見た人が感じることなのでしょう
5月30日の夕刊にこんな記事が載っていました
いとうたかおさんが言っています
フォークシンガーですが明日の仕事の保障は無いし
病気になればお金は入ってこないから不安を感じます
言ってみればその日暮ですこの映画の主人公とそんなに変わらない生活です
多分誰もが突き詰めれば明日に不安が無い人はいないのではないかと思います
少し前に名古屋の町を歩いていて
いわゆるホームレスと言うこの映画の主人公のような人とすれ違ったことがあります
そのおじさんはなんともいえない開放された笑顔で歩いていかれました
全てのしがらみを捨て去ったような開放された笑顔でした
うらやましいくらいの笑顔でした
そこまで全てのものを捨て去れたら幸せだろうなーと思いましたが
僕にはそこまで捨て去る勇気がありません
この映画は見る人によって評価は分かれるだろうと思いますが僕は気に入りました 5点
by ichiichik
| 2012-06-08 18:33
| 映画
|
Comments(6)
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エンドウマメ
at 2012-06-08 19:07
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お~~っ、5点ですか。 いとうたかおさんは、数年前の
藤村直樹追悼ライブの時に、初めてお話する事が出来ました。
昔のフォークソングの話をして下さいました。 是非見に行こう。
藤村直樹追悼ライブの時に、初めてお話する事が出来ました。
昔のフォークソングの話をして下さいました。 是非見に行こう。
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tagu
at 2012-06-08 19:19
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紅ちゃん
at 2012-06-08 23:08
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フォークシンガーとして生きていく・・・
すばらしい生き方ですが実際は大変なことなんでしょうね。
すばらしい生き方ですが実際は大変なことなんでしょうね。
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ichiichik at 2012-06-09 17:05
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ichiichik at 2012-06-09 17:06
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ichiichik at 2012-06-09 17:08