2014年 01月 30日
映画4 小さいおうち |
山田洋次監督の作品です
原作を読んでいないので原作がどんなのだか知りませんが
下世話な人が監督したら
亭主の部下と恋に落ちた人妻の不倫それを家政婦は見ていた
そして不倫の現場を微に入り細に入り描いて
〇〇が脱いだとかいうところかもしれませんが
山田監督はそんなことはしません
帰って来た時若奥様の帯の柄が反対になっていたのにタキは気付いたと
ナレーションが入っただけでした
物語は主人公のタキ(倍賞千恵子)が亡くなっての火葬場から始まります
若い頃のタキを黒木華が演じています
タキは結婚していなくて甥夫婦に生活を見てもらっていて
そこの息子(妻夫木聡)に自叙伝を書くように勧められて
書き綴った自叙伝をたどりながら時代を行ったり来たりしながら
物語が進んで行きます
タキは山形の雪深い村の娘で昭和の初めには娘は年頃になると
女中奉公に出るのが普通でタキも東京に出て
当時としてはモダンな赤い屋根のおうちへ奉公に上がります
そこの若妻時子を松たか子夫雅樹を片岡孝太郎が演じています
そして時子の恋の相手雅樹の会社の部下板倉を吉岡秀樹です
南京が陥落して日本中が沸き立っているころから物語が始まって
時子の恋を描きながら
日本がどんどん戦争に向かって行く時代を庶民の目線で丁寧に描きます
板倉は体が弱くて丙種合格で兵隊にはなれないと言われていましたが
戦争はどんどん進んで板倉にも召集令状が届きます
そして板倉は世話になっている雅樹のところに明後日弘前に帰ることになったと
あいさつに訪れます
それを聞いた時子は板倉にもう一度会いたいと出かけようとしますが
タキは人の目があります出かけてはいけませんと押し止めます
でも時子は最後だから行かせてほしいと玄関で押し問答になりますが
タキはそれでは奥様板倉さんにこの家に来てほしいと手紙を書いてください
この家で会うのなら問題は起きないでしょう
と言って時子に手紙を書いてもらい板倉に届けに行きました
時子は板倉が来るのを待ち続けましたが
とうとう板倉は現れませんでした
その時タキは小さな秘密を持ってしまいました
そして戦争はどんどんひどくなり
女中を置いていくことはできなくなり
タキは実家に帰されて
東京は空襲に襲われて赤い屋根の小さなおうちも焼け落ちてしまいます
そしてタキが亡くなってから
タキが持ってしまった小さな秘密が明らかになっていきます
タキと時子の人間関係も丁寧に描かれますが
それ以上に戦争に向かってく庶民の暮らしが丁寧に描かれています
雅樹のおもちゃ会社の社長がアメリカに行って来ます
その社長が言います
アメリカと戦争なんかやって勝てるわけがない。あいつらはこんなでっかいビフテキをバターでジュージュー焼いて食っていやがるんだぜ、こちらは味噌汁にたくあんだ初めから勝負にならない
でも日本はアメリカとの戦争に入って行ってしまいます
どこか今の時代に重なるところを感じてしまいました
そして物語もあの時代から現代につながってきていました 5点
時子は板倉に恋していてそこは描かれますが
はっきり描かれてはいませんでしたが
タキも又板倉に淡い恋心を抱いていたのではないかと僕は思ってみていました
by ichiichik
| 2014-01-30 17:08
| 映画
|
Comments(12)
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大棟梁
at 2014-01-30 17:35
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この映画だけは何としても観に行きたいと思っております。
多くの人に観てもらいたいです。
多くの人に観てもらいたいです。
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at 2014-01-30 19:06
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ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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エンドウマメ
at 2014-01-30 19:44
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浜村淳さんが、大変褒めて(笑)いました。 松たか子さんが
吉岡くんの所に行って・・・帰った松たか子さんの帯を見て
黒木華さんがびっくりするシーンが。 帯の結び方が違って
いたのだとか。 そんな部分で、逢い引きしてる事を表したとか。
吉岡くんの所に行って・・・帰った松たか子さんの帯を見て
黒木華さんがびっくりするシーンが。 帯の結び方が違って
いたのだとか。 そんな部分で、逢い引きしてる事を表したとか。
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S.SHIN
at 2014-01-30 22:54
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じっくり解説を読ませていただきました。
中津川の「ちいさいおうち」はまだあるのかなぁ~?
中津川の「ちいさいおうち」はまだあるのかなぁ~?
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紅ちゃん
at 2014-01-31 09:38
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kumeさん早いですね~!
この映画は観に行きたいと思ってます。
この映画は観に行きたいと思ってます。
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tagu
at 2014-01-31 15:42
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中津川の「ちいさいおうち」は勝手は喫茶店でしたが
今は骨董店です。
今は骨董店です。
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ichiichik at 2014-01-31 16:24
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ichiichik at 2014-01-31 16:26
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ichiichik at 2014-01-31 16:27
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ichiichik at 2014-01-31 16:27
SHINさま
中津川のちいさなおうちも懐かしいです
中津川のちいさなおうちも懐かしいです
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ichiichik at 2014-01-31 16:30
taguさま
骨董屋さんですか
お宝鑑定団の影響でしょうか
骨董がブームのようですねー
残念ながら我が家には金になるような骨董はありません
金にならない骨董ならありますが
一般的にそれはごみと言うのでしょう
骨董屋さんですか
お宝鑑定団の影響でしょうか
骨董がブームのようですねー
残念ながら我が家には金になるような骨董はありません
金にならない骨董ならありますが
一般的にそれはごみと言うのでしょう
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ichiichik at 2014-01-31 16:31
紅さま
一年に一度くらい映画館に足を運んでみて下さい
一年に一度くらい映画館に足を運んでみて下さい