2011年 06月 07日
映画31 「マイ バック ページ」 |
この映画の時代背景は69年から72年くらいにかけての
学生運動華やかなりし頃の物語です
片方の主人公は週間東都の新人記者(妻夫木聡)です
どう見ても週間東都は週刊朝日のようで
東大安田講堂が出てくるのですから
週間東都なんて言っていないで週刊朝日にすればもっとリアリティーが出たような気がします朝日が無理なら週間夕日と言うのはギャグが過ぎるでしょうか
となりの部屋はは東都ジャーナルで彼は東都ジャーナルに入りたかったのですが
週間東都に配属されています
もう一人の主人公は怪しい学生活動家で(松山ケンイチ)
赤邦軍とか言う過激派を組織して武力闘争をたくらんでいます
新人記者の男はスクープを狙いたくて
活動家の男に近付きます
活動家の男は記者の男を利用して自分達の主張を広めたいと思い
情報をあんたにだけとか言いながら漏らしていきます
そして赤邦軍は武器調達のためと言って
自衛隊基地に忍び込み自衛官を殺害してしまいます
そして記者の男に連絡してきて
私達の本気度が理解してもらえましたかと言ってきます
記者は過激派の男に改めて取材して
スクープをものにしたと思いますが
上の新聞社のほうから待ったがかかり
記事は没になります
そして赤邦軍は警察に捕まります
警察に捕まった途端にこの男は赤邦軍は俺が作ったと言っていたのに
自衛隊の襲撃はほかのものが企画したことで俺は関係ないと言い逃れようとします
記者の男も過激派の男をかくまったと言うことで
執行猶予付きの判決を受けます
二人とも社会正義の旗を掲げて青春を駆け抜けますが
結局彼らがした事は何だったのか
見終わってむなしさが残る映画でした 3.5点
でも70年代前半の時代の感じは良く出ていました
そこに懐かしさは感じました
この時代は僕達にとっても青春でした
僕は大学に行かなかったので学生運動には行きませんでしたが
同級生の中にはゲバ棒を持って走り回っていた者もいましたし
地下にもぐりこんで行方知れずになったと聞く者もいました
僕は過激な方法で無い民主主義的な方法で社会を変えようと言う所にいて
70年代の終り頃には民主的な政権ができるのではないかと言われていたのですが
その後過激派は内ゲバを繰り返し
浅間山荘事件や総括と言って仲間をリンチ殺人して
改革の熱は一気に冷めていきました
この映画の中でも今の政府の状況を判っていたわけではないはずですが
大学の教室で
まだ過激派になる前のこの男と普通の学生が討論しています
過激派の男が言います
「暴力装置である大学の対抗するためにはこちらも武装闘争をして大学をつぶさなければならない」
普通の学生が反論します
「武装闘争して大学をつぶしてその先何をしたいのですかそこをはっきりさせてください
大学を否定しながらその大学にあなたがいることがおかしいじゃないですか」
過激派の男は答えられずに
「いやなら俺一人でもやるお前達は出て行け」と怒鳴ります
又別の場面で
この過激派の男のことを話しています
この男のことを知っていると言う男が言います
「あいつはあかんであれは詐欺やペテン師やで」
そして前にも書いたように捕まった途端に
「俺は関係ない俺は知らなかった」と言い張ります
この原作は実際にあった自衛隊襲撃殺人事件が元になっているので
この過激派の男のモデルが日本で一番有名な人ではないと思いますが
この男の後ろに有名な人のにおいがしてしまいました
僕も革新だとか左翼だとか言う人達を見てきましたが
僕の見るところ彼らは壊したかっただけで
その後どうしようかと言うことは無い様な感じでした
今の総理も総理になって何をしたかったのか
ただただ小沢を葬り去りたかったその一点だけではなかったのかと言う感じがします
やっぱり最後は内ゲバで終りなのでしょうか
そうなってしまったらあまりにも後味の悪いエンドロールです
by ichiichik
| 2011-06-07 17:44
| 映画
|
Comments(6)
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エンドウマメ
at 2011-06-07 18:56
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学生運動は一番盛り上がっていた頃、マメは幼稚園児でしたので
全く繋がりはありません。 小学生の頃、通っていたプールの横が
京都大学の熊野寮と云い、いろんなセクトの人間がまだ暗躍してて
よく角棒を持った学生さんを見ました。 吉田山に登っていると
火炎瓶が花火の様に見ていた・・・最後の年代でした。 この映画は
少し骨太な感じかと思っていました。 主人公が、アイドルですからね。
全く繋がりはありません。 小学生の頃、通っていたプールの横が
京都大学の熊野寮と云い、いろんなセクトの人間がまだ暗躍してて
よく角棒を持った学生さんを見ました。 吉田山に登っていると
火炎瓶が花火の様に見ていた・・・最後の年代でした。 この映画は
少し骨太な感じかと思っていました。 主人公が、アイドルですからね。
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BE
at 2011-06-07 22:12
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団塊の世代の多くが、語らずとも様々な経験をしたでしょう。
学生時代内ゲバで逃げ回った男、T大封鎖で逮捕された男、
皆、今普通の顔で会社員や経営者をしています。
でも「人生」について真面目に考えた時代だったと思います。
学生時代内ゲバで逃げ回った男、T大封鎖で逮捕された男、
皆、今普通の顔で会社員や経営者をしています。
でも「人生」について真面目に考えた時代だったと思います。
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紅ちゃん
at 2011-06-08 12:47
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ichiichik at 2011-06-08 16:58
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ichiichik at 2011-06-08 16:59
BEさま
僕の同級生も何もなかったかのように普通の会社員になって暮らしています
僕の同級生も何もなかったかのように普通の会社員になって暮らしています
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by
ichiichik at 2011-06-08 17:02