2015年 06月 25日
映画24 愛を積むひと |

日曜日に見てきた映画ですが、この映画も妻の方が先に亡くなる映画でした
この夫婦は東京で親の代からの鉄工所を続けていましたが
不景気で倒産して家屋敷や工場も清算して
老後は大自然の中でと北海道の美瑛に移り住みます
移り住んだ家には前の人の積みかけの石の塀が残されていました
妻はこの石の塀を完成させてほしいと頼みます
地元の造園屋に相談して若い子をアルバイトと言う事で手伝ってもらいながらの石積みが始まります
もうその頃には妻の病状はだんだん悪くなって来ていましたが
妻はそのことは口には出さず亭主に内緒で手紙を書いていました
そして塀の完成を見ることなく妻は亡くなって行きます
拡張性心筋症でした
僕の友人も拡張性心筋症で亡くなっています
1枚目のCDのタイトルにした「一つ失い一つはじまり」の作詞者で
僕が追い出された後のホレホレのメインの作詞者でした
拡張性心筋症ですから先が見えて来ます
ホレホレから彼が生きているうちに彼のためのCDを作りたいから協力してくれと頼まれて
そう言う事なら喜んで協力しますと答えたのですが
話はだらだらとして全く先に進みません
そうこうしているうちに彼は亡くなってしまいました
亡くなってしまったので追悼アルバムと言う事になったのですが
作り始めたら僕のこの歌も入れたい、それ入れるなら僕もこの歌をと言う感じで
だんだん追悼アルバムがあやしくなって来てしまったので
僕は手を引いて彼の歌をタイトルにしたCDを自分で作ったのです
話は横道にそれてしまいましたが
妻を亡くして呆然としている男のところには
まわりの人がいろんな形で助けに来てくれます
そしていろんなところから妻が書き残して手紙が出て来ます
小さくて割れた石とか
変わった形をした石とか
そう言う石にも、塀を支えるのに
役に立つ場所が必ずある
人だって
きっと同じだと思う
そんな人たちの人間関係が丁寧に描かれていました
この映画の中で妻がちょっと音楽掛けてよと頼みます
良いよと言ってかけていた音楽がLPレコードでした
小さなことかもしれませんがこんな所にも思いの深さを感じました
そして美瑛ですから風景の美しさも見ていて心にしみました
世の中が殺伐として家族関係の中での殺人事件が報道されます
こんな時代だからこそこの映画が心にしみたのかもしれません 5点
by ichiichik
| 2015-06-25 16:53
| 映画
|
Comments(7)

こう云う、心温まる映画が好きです。 子どもが親を
親が子どもを殺めてしまう時代・・・殺伐とし過ぎですね。
親が子どもを殺めてしまう時代・・・殺伐とし過ぎですね。
最近の日本映画の評価点、軒並みいい点数がついてますが
日本の映画界頑張ってるようですね。
日本の映画界頑張ってるようですね。

素晴らしいレポートありがとうございました!
レポートと言えば・・・昨日のレポートありがとうございましたぁ~~~
レポートと言えば・・・昨日のレポートありがとうございましたぁ~~~
エンドウマメさま
殺伐とした時代だからこういう映画が受けるのかもしれませんねー
殺伐とした時代だからこういう映画が受けるのかもしれませんねー
akatensanさま
最近の日本映画は頑張っていると思います
最近の日本映画は頑張っていると思います
SHINさま
喜んでもらえてなによりです
喜んでもらえてなによりです

美瑛がロケ地
これだけでも観れてしまいそうですね。
これだけでも観れてしまいそうですね。