2011年 07月 20日
出口のない海 |

横山秀夫さんの作です
人間魚雷回天をめぐる物語です
戦争があった時代ももうずいぶん遠い次代のようになってしまいました
あの時代は国が国民に国のために死ねと命令していた時代で
それに逆らう事の出来なかった時代です
そして子供たちは国のために死ぬ事はすばらしい事だと教育されていました
主人公の大学生も出征していくときに弟から「国のために見事に死んできたください」と言って送り出されていきます
そしてこのようにして死んでいった多くの人達がいたことを忘れてはいけないと思います
せつない物語でしたが良い物語でした
映画にもなっているようですが
僕は見ていませんネットで調べたら主人公は市川海老蔵がやっていました
それを見ただけでもういいかという感じでした
今の時代国は原子力はすばらしいと教育してきて
福島に事故が起こった後でも
原発がなかったら全てが駄目になってしまうような恐怖をあおって
原発を進めようとしています
どこかで国のために死ぬ事はすばらしいと教育していた国のあり方と
通じるようなところを感じるのは僕だけでしょうか
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by ichiichik
| 2011-07-20 16:42
| 本
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